TWP(Tutorial Web-Practice) ver1.0 マニュアル ・・・・大切な注意・・・・ 0.命令はすべて半角です。フレーム番号などの数値も半角です。全角を使うとエラーになります。 1.コースはエディタで作り、文字コードはEUC、改行はLFで保存してアップロードしてください。 2.飛び先フレーム番号は、存在する番号を使ってください。ないとエラーになります。 3."'","<",">","="を全角で書く間違いが一番多いようです。必ず半角で入力してください。 4.学習ファイル名を間違えて入力すると、サーバーが「ないファイルを探しに動き」ますので、迷惑になります。 5.答えがわからなくても先に進ませるためには、合言葉を用意して、入力させます。合言葉とは、"go"とか"*"とか"降参"とかのことで、これを入力したときには、強制的に次のフレームに行けるようにすることです。記述は次のようにします。 'go'<'強制的に次のフレーム(1020)に飛びます'>=1020 6.予想回答以外の入力はメッセージなしで、現行のフレームに戻ります。画面上は変化がありません。 7.表示文は画面に打ったと同じように表示されます。 ・・・・入門・・・・・ CAIは画面に表示される問題に対しての生徒の入力(回答)があり、 その回答に応じたメッセージが出て、次の問題あるいはフレームに移り、 この過程が繰り返される中で、生徒の学習が積み上がって行きます。 CAIの分岐等を制御する命令コマンドはCAIコマンドと言われます。 CAIコマンドはいくつかありますが、日本で一番普及した堀口秀嗣氏のFCAIコマンドを継承し、踏襲し、発展させて行きます。 FCAIはFrame type CAIの略ですが、学習を同じような枠のつながりに分解し、この一つをFrameと言います。 一画面単位に学習ステップを作ると考えても構いません。 このフレームを複数つなげたものが学習コースウエアということになります。 CAI命令は半角で書きます。 フレームの最初はここからフレームですという命令を書きます。これは!frameという命令を使います。 CAIでは画面表示文+画像が表示されます。 問題文は!displayというコマンドの下に記述される文章がそのまま画面表示されます。 画像はビットマップ画像で作成、保存されます。大きさは横幅300ピクセル程度にします。 そのファイル名をコースウェアから呼び出して表示します。そのときは、!pictureを用います。 !picture 'ファイル名' のように記述します。 入力を待つ状態を表す命令は!inputです。 入力を受けたのちの分岐を記述することを始めるのは、!branchです。 分岐命令は次のように記述します。 回答種別'予想回答'<'メッセージ'>=飛び先フレーム番号 例  N''<''>=20 C'4'<'よくできました。'>=30 W'2'<'ちがいます'>=40 シングルクォーツ"'"もレスザン(less than)"<"、グレイターザン(greater than)">"などの記号も半角で書きます。 ・・・・・CAIコマンド要約・・・・・ !frame a,b  (aはフレーム番号 10,20,...、bはフレームタイプ Q(Question),E(Explanation),H(Hint),…) !display !picture 'c'  (cは画像データのファイル名) !input !branch 分岐命令の記述形式は、 e'f'<'g'>=h e:回答種別(C,W,N) (それぞれCorrect, Wrong, Neitherの略です) f:予想回答 文字列 g:KRメッセージ 文字列 h:飛び先フレーム番号 それでは作りましょう。問題文、指示文を打ち込みます。その際にCAI用のタグを含んだ文章をエディターで記述します。出来たら保存されて、適当なファイル名を付けましょう。FCAIからの伝統で、拡張子(extension)は.crsとします。courseの略です。 ・・・・・サンプルコース・・・・・!frameから直接に打ち込みます。 !frame 10,E !display       TWPサンプルコース      2006_01_11      速さについて    回答の入力は半角を主にしています。    全角で入れないようにしてください。 !picture '01012_RJss.JPG ' !input !branch N''<'学習をはじめましょう'>=20 !frame 20,E !display    直線上を、    一定の速さで動く運動を    等速直線運動    といいます。 !input !branch N''<'おぼえましたか'>=30 !frame 30,E !display    速さは与えられた単位時間に    物体が進む距離です。 !input !branch N''<'よいですか?'>=40 !frame 40,Q !display    1/4時間は何分でしょう。    入力は半角で入れましょう。   また、入力の数字、文字の前後に、   空白が入らないように    注意しましょう。 !picture '01029_RJss.JPG ' !input !branch C'15'<'正解です'>=60 W''<'何かいれましょう'>=40 W'?'<'ヒントをあげましょう。'>=50 !frame 50,H !display   ヒントですが、これも問題です。   1時間は何分ですか。 !picture '01035_RJss.JPG ' !input !branch C'60'<'正解です'>=60 W'2'<'ちがいます'>=50 W''<'もういちど'>=50 W'?'<'1時間は60分です。'>=50 !frame 60,Q !display    ある自動車が、走っています。    時速36kmでした。    この自動車は秒速何m/sでしょう。    その答えを数値だけ    回答ボックスに入れましょう。 !picture '01049_RJss.JPG ' !input !branch C'10'<'正解です'>=80 C'10 '<'正解です'>=80 C' 10'<'正解です'>=80 W'20'<'ちがいます。次をよく見ましょう'>=70 W'?'<'ヒントをあげましょう'>=70 W''<'Oh'>=60 !frame 70,H !display 1 km は 1000 m です。 1 時間 は 60 分です。 1 分 は 60 秒です。 1 時間 は 60 * 60 = 3600 秒です。 従って、 36 km/h は 36000 m/h となります。 これから、       36000m/3600s = 10 m/s    と答えが求まります。 !picture '01051_RJss.JPG ' !input !branch N''<'よろしいですか?'>=60 !frame 80,E !display     元に戻りましょう !input !branch N''<'最初にもどります'>=10